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【プロ監修】ピックルボールのウェア・服装|まずは手持ちで始めていい理由と、揃えるべきもの

【プロ監修】ピックルボールのウェア・服装|まずは手持ちで始めていい理由と、揃えるべきもの

「ピックルボールを始めたいけれど、何を着ればいいのか」

先に結論をお伝えします。専用ウェアを買う必要はありません。

この記事では、手持ちで代用できるもの、買ったほうがいいもの、そして唯一お金をかけるべきものを、屋内と屋外の違いもふまえて整理します。

プロ選手監修のもと執筆しています
船水選手

船水雄太(ふねみず ゆうた)
主な実績:日本人初のメジャーリーグピックルボールプレイヤー(MLP選手)。米国プロツアー大会(PPA Tour)のメンズダブルスで日本人初の優勝。

荻原選手

荻原雅斗(おぎわら まさと)
主な実績:ソフトテニスを12年間続け、学生時代に3度の日本一を獲得。現在はカンボジアチーム代表ヘッドコーチとして活動中。

結論|まずは手持ちのスポーツウェアで始めていい

結論|まずは手持ちのスポーツウェアで始めていい

ピックルボールには厳格なドレスコードがありません。動きやすいスポーツウェアであれば問題なくプレーできます。テニスウェアでも、バドミントンウェアでも、普段のジャージでも構いません。

買うべきものは、実はひとつだけです。

区分具体例
買わなくていいピックルボール専用ウェア、専用のトップス・ボトムス
手持ちで代用できる速乾Tシャツ、ショートパンツ、スポーツソックス
買ったほうがいい吸汗速乾インナー、屋外なら帽子・UV対策
買うべきコート用シューズ

「まず1回やってみたい」段階なら、手持ちの服とスニーカーで十分です。
続けると決めてから、必要なものを足していけば間に合います。

以下では、その判断ができるように順を追って解説します。

ピックルボールに服装のルールはある?

ピックルボールに服装のルールはある?

普段のプレーと大会とでは、前提が変わります。まずは自由度の高さを確認したうえで、大会に出る場合だけ注意すべき点を押さえてください。

通常のプレーではルールなし

普段のプレーで、服装に決まりはありません。

体育館やコート施設のルール(後述するシューズ規定など)を除けば、動きやすい格好であれば何でも構いません。ポロシャツでも、Tシャツでも、タンクトップでも自由です。

大会では規定がある場合がある

一方、公式大会では細則が設けられることがあります。

  • 背面にゼッケンスペースを確保する必要がある
  • 反射素材が不可とされる場合がある
  • 主催者指定のウェア着用が求められる場合がある

大会に出る予定があるなら、要項を必ず確認してください。
規定は主催者ごとに異なり、当日に指摘されると対応できません。

ウェア選びで実際に効く3つの要素

ウェア選びで実際に効く3つの要素

「何でもいい」とは言いましたが、続けるうちに差を感じる要素はあります。優先度の高い順に3つ挙げます。

1. 吸汗速乾性

ピックルボールは、見た目以上に汗をかきます。

コートはテニスより狭いのですが、そのぶんラリーが続き、前後左右の細かい動きが絶えず求められます。綿のTシャツは汗を吸うと重くなり、肌に張り付きます。

3つの要素のうち、最初に効果を感じるのがここです。ほかを妥協しても、生地だけはスポーツ用を選んでください。

2. ストレッチ性

パドルを振る動作、キッチンラインへ詰める動き、低い姿勢でのディンク。上下左右に大きく動くため、伸びない生地は動作を制限します。

3. 通気性

とくに空調のない体育館での夏のプレーは過酷です。メッシュ素材や風通しのよいカットのものが快適です。

屋内と屋外で、必要なものは変わる

屋内と屋外で、必要なものは変わる

ここを分けて書いている記事はほとんどありません。しかし日本では、体育館と公園コートの両方でプレーされているため、この違いが大きく効きます。

 屋内(体育館)屋外コート
主な課題蒸れ、空調の有無日差し、暑さ・寒さ、風
優先するもの通気性UV対策・帽子
注意点ノンマーキングソール必須の施設が多い季節による装備の切り替えが必要
見落としがち空調のない体育館は真夏が非常に厳しい日陰がまったくない会場がある

体育館でプレーする場合

服装そのものは、通気性を優先すれば十分です。むしろ注意すべきは足元です。

多くの体育館は、ノンマーキングソール(床に跡がつかない靴底)を入館条件にしています。
これはウェアではなくシューズの話ですが、満たしていないと当日入れません。先に確認してください。

屋外コートでプレーする場合

日差しを遮るものが何もない会場が多くあります。

屋外で持っていきたいもの
  • 帽子またはバイザー(汗止めと日よけを兼ねる)
  • UV加工のトップス、または日焼け止め
  • 風のある日は、軽いウインドブレーカー

屋外で一番後悔するのは、帽子を持っていかなかったときです。

季節別の装備

季節別の装備

季節ごとに、上・下・追加で用意するものを一覧にしました。とくに冬は、多くの人が最初に読みを外すところです。

季節上下追加で
春・秋速乾Tシャツショートパンツ羽織るもの1枚
夏速乾Tシャツ(UV加工)ショートパンツ帽子、着替え、タオル
冬(屋内)長袖インナー+Tシャツロングパンツ開始前に脱ぐ前提の上着
冬(屋外)インナー+長袖+ウインドブレーカーロングパンツ手先の冷え対策

冬は「始まると暑くなる」ことを前提に、脱ぎやすい重ね着にしてください。
ラリーが続くと、想像以上に体温が上がります。

レディースの選び方

レディースの選び方
画像引用元:JOOLA、Nike、YONEX

基本は男性と変わりませんが、ボトムスの選択肢が広がります。動きの特性に合わせて選ぶと、プレー中に気を取られずに済みます。

アイテムポイント
トップスTシャツ、ポロシャツ、タンクトップ。動きやすさ優先
ボトムスショートパンツ、スコート、レギンス
インナースポーツブラは必須。動きが多いため固定力のあるもの
髪ヘアバンドやキャップがあると視界が安定する

スコートを選ぶ場合は、必ず内側にショーツがついているものにしてください。
低い姿勢でのディンクが多い競技なので、動きを気にせずプレーできることが優先です。

あると快適な小物

あると快適な小物
画像引用元:Mizuno、TENNIS JAPAN、YONEX

ウェア本体より、小物のほうが体感の差が出ることがあります。効果を感じやすい順に並べました。

アイテム効果
吸汗速乾インナー汗の不快感が大きく減る。最も効果を感じやすい
帽子・バイザー屋外の日よけ、汗止め
リストバンド手元への汗の流れを止める。グリップの滑り防止になる
スポーツソックス厚みがあると足のブレが減る
予備のTシャツ夏場は必須に近い

リストバンドは地味ですが効きます。汗でグリップが滑ると、無意識に強く握ってしまい、ショットが硬くなります。

次に読むべき記事

大会に出るときの服装

大会に出るときの服装

大会では、普段のプレーと違う配慮が必要になります。1日で複数試合を戦う前提で持ち物を考えてください。

項目内容
要項の確認ゼッケンスペース、素材の制限など、主催者の規定を必ず確認する
着替え1日に複数試合を戦うため、着替えは必須
温度差への対応空調の効いた会場でも、試合の合間に体が冷える
相手への視認性強すぎる蛍光色は、対戦相手の目に負担になる場合がある

【重要】ウェアは代用できても、シューズは代用できない

ここまで「買わなくていい」と書いてきましたが、シューズだけは話が別です。これは好みではなく、安全の問題です。

ピックルボールは横方向への細かい動きが非常に多い競技です。ランニングシューズは前方向への推進を想定して作られているため、横方向のサポートがありません。

この状態で急な切り返しをすると、足首を捻るリスクがあります。

手持ちのシューズ代用の可否
テニスシューズ◎ 問題なく使える
バドミントンシューズ◯ 屋内なら可
バスケットシューズ△ 重い
ランニングシューズ× 捻挫のリスクがある

ウェアはお金をかけなくていい。その分をシューズに回してください。

よくある質問

ウェア選びについて実際によく寄せられる疑問をまとめました。専用ウェアの必要性、代用の可否、手入れの方法まで、買う前に迷いやすい点を中心にしています。

専用ウェアを買う意味はありますか?

機能面での必然性はありません。テニス・バドミントンウェアで十分です。ただし、気に入ったウェアを着ることでモチベーションが上がる効果は確かにあります。必要だから買うのではなく、着たいから買う、という位置づけで問題ありません。

ポケットは必要ですか?

あると便利です。ボールを入れておけるためです。ただしピックルボールのボールは軽いため、浅いポケットだと走った拍子に落ちます。深さのあるものを選んでください。

ジーンズやチノパンでもできますか?

できますが、おすすめしません。伸びない生地は動作を制限し、汗も吸いません。1回体験するだけなら問題ありませんが、続けるならスポーツ用に替えてください。

サイズはどう選びますか?

海外ブランドは日本のサイズ感と異なることがあります。オンラインで買う場合はサイズ表を必ず確認し、可能なら実店舗で試着してから購入するのが確実です。

洗濯で気をつけることは?

速乾生地は柔軟剤に弱いものがあります。機能が落ちることがあるため、タグの表示を確認してください。

何着そろえればいいですか?

週1回のプレーなら2着で足ります。夏場は1日で着替えることがあるため、3着あると安心です。

まとめ

ここまでの内容を、判断の順番で整理します。

  • ピックルボールにドレスコードはない。手持ちのスポーツウェアで始めていい
  • 続けるなら、吸汗速乾のインナーが最も効果を感じやすい
  • 屋外なら帽子とUV対策。屋内なら通気性
  • 大会に出るなら要項を確認する
  • シューズだけは代用しない。ここに投資する

まずは1回、手持ちの格好でコートに立ってみてください。必要なものは、やってみると自然に分かります。