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PPAの出場方法|アマチュアがエントリーする手順・費用・必要なDUPRレート

PPAの出場方法|アマチュアがエントリーする手順・費用・必要なDUPRレート

「世界最高峰のツアーだから、自分には関係ない」——そう思って読むのをやめないでください。

PPAのアジアツアーには、アマチュアが出場できる大会があります。 必要なものは多くありませんが、準備を始めるタイミングだけは早い必要があります。

この記事では、必要なDUPRレートからエントリーの手順、費用、パドルの確認、当日の注意点までを順に解説します。

プロ選手監修のもと執筆しています
船水選手

船水雄太(ふねみず ゆうた)
主な実績:日本人初のメジャーリーグピックルボールプレイヤー(MLP選手)。米国プロツアー大会(PPA Tour)のメンズダブルスで日本人初の優勝。

荻原選手

荻原雅斗(おぎわら まさと)
主な実績:ソフトテニスを12年間続け、学生時代に3度の日本一を獲得。現在はカンボジアチーム代表ヘッドコーチとして活動中。

結論:アマチュアでもPPAに出られます

結論:アマチュアでもPPAに出られます

この章では、出場に必要なものを4つに絞ってお伝えします。想像より少ないはずです。

詳しい手順は次章以降で扱うので、ここでは準備物の全体像だけをつかんでください。

PPAのアジアツアーには、プロと並行してアマチュアカテゴリーが設けられている大会があります。 プロと同じ会場、同じコートで試合ができます。

必要なものは、多くありません。

必要なもの内容
DUPRアカウント出場カテゴリーの判定に使う。最重要
エントリー費用登録料+種目ごとの料金
パートナーダブルス・ミックスに出る場合
承認されたパドル大会で使用できるパドルの制限がある

この記事では、この4つを順に解説します。

出場までの全体像

出場までの全体像

申し込み方だけを知っても、間に合いません。逆算すると準備は半年前から始まっています。

全体の流れと、それぞれをいつまでに済ませるべきかを先に確認してください。

STEPやることいつまでに
1DUPRに登録し、試合結果を10試合ほど積む半年前から
2大会情報を確認し、出場カテゴリーを決める3〜4か月前
3パートナーを決めて、エントリーする受付開始と同時に
4パドルが承認リストにあるか確認する直前まで
5大会当日─

ポイントはSTEP1です。 エントリー受付が始まってから慌ててDUPRに登録しても、レートが安定するまで試合数が足りません。準備は半年前から始まっていると考えてください。

STEP1:DUPRのレートを確定させる

STEP1:DUPRのレートを確定させる

すべての起点がここです。アマチュアカテゴリーはDUPRのレートで区分されるため、自分の数値を知らないと、どこに申し込めばいいか判断できません。しかも、直前に始めても間に合いません。

なぜ最初にDUPRなのか

PPAのアマチュアカテゴリーは、DUPRのレートで区分されます。

2026年の東京大会では、次のように分かれていました。

区分内容
レート区分3.5未満/3.5以上
年代別U18/19+/35+/50+
種目男女シングルス/男女ダブルス/ミックスダブルス

自分のレートを知らなければ、どこに申し込めばいいか判断できません。 これが、DUPRが最初に来る理由です。

10試合は積んでおく

DUPRは1試合登録すれば暫定のレートが出ますが、試合数が少ないうちは信頼度が低く、数字が大きく動きます。

エントリー時点で数字が不安定だと、本来より低い、あるいは高いカテゴリーに申し込んでしまう可能性があります。10試合ほど積んで安定させてからエントリーするのが理想です。

公式大会に出る必要はありません。クラブの練習試合や仲間内のゲームでも登録できます。

STEP2:大会情報を確認し、カテゴリーを決める

STEP2:大会情報を確認し、カテゴリーを決める
画像引用元:PPA TOUR ASIA

大会情報がどこで公開されるのか、そして受付期間がいつ始まるのかを押さえます。

想像よりかなり早いので、気づいたときには締め切られていたということが起こりがちです。

情報はどこで見るか

PPAアジアツアーの大会情報は、PPA Tour Asiaの公式サイトおよび各大会の公式サイトで公開されます。日本開催の大会では、主催者が独自の公式サイトを用意することもあります。

エントリー自体は、大会によって受付の窓口が異なります。PPAアジアの大会は公式サイトから、その他の国際大会では pickleballtournaments.com や pickleballbrackets.com といったエントリーサイトが使われることが一般的です。

開催予定の大会は大会情報データベースで随時更新しています。

受付期間は思ったより早い

2026年の東京大会を例にすると、次のスケジュールでした。

 日付
エントリー受付開始2026年4月8日
エントリー締切2026年6月1日
大会開催2026年7月1日〜4日

開催の約3か月前に受付が始まり、1か月前に締め切られています。

しかも出場枠には上限があります。東京大会の枠は約1,000名でした。人気カテゴリーは早期に埋まる可能性があるため、受付開始と同時に動くのが安全です。

荻原

PPAのプロカテゴリーとアマチュアカテゴリーでは、エントリー期間が全く違います。プロカテゴリーは持っているポイントによってシードが決まるので、足切りがランキング順になっていますが、アマチュアの場合は先着順である場合が多いので、最近のアマチュアカテゴリーは募集開始から数時間以内に枠が埋まってしまうということも少なくありません。
特に東南アジアで開催されているPPAツアーのアマチュアは募集開始30分で埋まってしまったカテゴリーなどもあるほどです。

カテゴリーの選び方

迷ったら、まず自分のレートに合った区分を選んでください。

実力より上のカテゴリーに出れば経験値は積めますが、1回戦負けで終わってしまうと得るものが少なくなります。逆に、実力より下のカテゴリーに出るのは、他の出場者に対して不誠実です。

多くの大会は、すべての参加者が複数試合をプレーできる構成になっています。 適正なカテゴリーを選んだほうが、結果的に試合数も学びも多くなります。

STEP3:パートナーを決めて、エントリーする

STEP3:パートナーを決めて、エントリーする

ダブルスに出るならパートナーが必要です。ここでは声をかけるタイミングと、費用の構成を整理します。締切後の変更は原則できないため、申し込む前に確定させておくことが大切です。

ダブルスにはパートナーが必要

シングルスなら1人で申し込めますが、ダブルス・ミックスダブルスはパートナーが必要です。

パートナー側もエントリー手続きを行う必要があるため、声をかけるのは受付開始前がいいでしょう。締切直前に探し始めると間に合いません。

荻原

ダブルスはパートナーが必要ではありますが、PPAの申し込みサイト上で『I need partner』というマッチング機能からペアを探すことができるので、システム上は一人でもエントリーできます。
僕も初めてアメリカのアマチュアでPPAに出た時はペアがいなかったので、一人で登録して、その機能を使ってペアを見つけて出場しました。なので、一人で申し込みたい方も気軽にできますよ!

エントリー費用

費用は「登録料+出場する種目ごとの料金」という構成が一般的です。

2026年の東京大会では、次の設定でした。

項目金額
登録料70USドル
プロカテゴリー(各種目)90USドル
アマチュアカテゴリー(各種目)60USドル

種目ごとに加算される点に注意してください。 「登録料70ドル+ダブルス60ドル+ミックス60ドル」というように、出場種目を増やすほど費用は上がります。
※ 金額は大会ごとに異なります。必ず該当大会の公式要項を確認してください。

締切後の変更は難しい

パートナーの変更や種目の追加は、締切後には原則として受け付けられません。申し込む前に、出場種目とパートナーを確定させておくことをおすすめします。

STEP4:パドルが使えるか確認する

STEP4:パドルが使えるか確認する

手持ちのパドルが承認リストにない場合、当日使えません。買ってから気づくと手遅れになるため、この章で確認方法をお伝えします。

見落としやすい落とし穴

これは意外と知られていませんが、大会で使えるパドルには制限があります。

公式戦で使えるのは、承認済みモデルの一覧に掲載されているパドルだけです。手持ちのものが載っていなければ、当日そのパドルでは出場できません。

発売直後のモデルは一覧への反映が遅れることもあります。大会前に必ず確認してください。

そのほかの持ち物

  • 屋内コートに対応したシューズ(ノンマーキングソール)
  • 予備のパドル、グリップテープ
  • 空調が効いた会場でも汗をかくため、着替え
荻原

プロカテゴリーは試合前に必ずパドルチェックが実施されるので、規定を満たしたパドルか?や公認パドルかが確認されますが、アマチュアのカテゴリーにはそれがないので、当日使えないということは起こりません!

STEP5:大会当日

STEP5:大会当日

当日の過ごし方にも、知っておくと差が出る点があります。

試合開始時刻の考え方と、1日に複数試合を戦う前提での体力配分について、簡潔にお伝えします。

早めに会場入りする

試合開始時刻は、前の試合の進行によって前後します。 指定時刻ちょうどに着くと間に合わないことがあるため、余裕を持って会場入りしてください。

複数試合を戦う前提で

多くの大会は1日に複数試合を戦う構成です。体力と水分の配分を考えておくことが、結果に直結します。

よくある質問

出場にあたって実際によく寄せられる疑問をまとめました。

団体への所属、語学、費用の総額など、申し込む前に気になる点を一通り解消できるようにしています。

日本の団体に所属していないと出られませんか?

大会によります。主催団体が定める登録や会員資格が参加条件になることがあるため、要項を確認してください。2026年の東京大会は、JPA(日本ピックルボール協会)とPJF(ピックルボール日本連盟)が後援に入っていました。

DUPRのレートがまだ「NR」でも出られますか?

大会の規定によります。 レート区分のあるカテゴリーでは、レートが確定していることが前提になる場合があります。確実を期すなら、事前に試合を登録してレートを出しておいてください。

英語ができなくても大丈夫ですか?

日本開催の大会であれば、案内は日本語で行われます。ただしエントリーサイトが英語表記の場合があります。

1人でも出られますか?

シングルスなら1人で出場できます。 ダブルスはパートナーが必要です。

初心者でも出て意味がありますか?

あります。プロと同じ会場で試合ができる機会は、競技が成熟すれば必ず失われます。 今の時期にしか味わえない体験です。

費用は総額でいくらくらいですか?

エントリー費用に加えて、交通費・宿泊費がかかります。種目数を絞れば費用は抑えられるので、初回は1〜2種目に留めるのも現実的です。

まとめ

最後に必要な準備を整理して、最初にやるべきことをお伝えします。

PPAへの出場は、思われているより現実的です。

  • アマチュアカテゴリーがある大会なら、誰でも申し込める
  • ただしDUPRのレートが起点になる
  • 受付は開催の約3か月前から。準備は半年前から
  • パドルの承認確認を忘れない

まずはDUPRに登録して、直近の試合を記録するところから始めてください。そこがすべての起点です。

参考・出典